牛乳の栄養ガイド

牛乳について

牛乳は中東で初めて飲み物として用いられたことが知
られており、日本では6世紀半ばから牛乳が飲まれるよう
になりました。ただし、身分の高い人が主に薬用として
用いており、奈良時代に肉食が禁じられて以降はしだい
に牛乳は飲まれなくなっていきました。広く牛乳が庶民
に定着したのは明治時代以降で、北海道を中心に牛乳の
生産が始まり、戦後にはパン食の普及とともにさらに一
般家庭でよく飲まれるようになりました。


牛乳は良質の蛋白源として優れているほか、カルシウムが
非常に豊富なことで知られています。牛乳1杯で一日のカル
シウムの必要量の1/3を補えるほどで、カロリーも低いた
め気軽に飲むことができます。ビタミンB群やビタミンDも
バランスよく含んでおり、これらのビタミンを摂るために
も役立ちます。


牛乳には乳糖という糖分が含まれていますが、この乳糖を
消化するにはラクターゼと言う酵素が必要です。このラク
ターゼを持っている人が日本人には少ないため、牛乳を
飲むと下痢をしてしまう人もいます。これが乳糖不耐症です。
乳糖を消化できないと、カルシウムなどの牛乳の栄養素が
体外に排泄されてしまう
ので、乳糖を酵素で処理した牛乳
を飲むのもひとつの手段です。

牛乳のビタミンについて

牛乳に含まれるビタミンは以下の通りです。
(100g中の量です)


ビタミンA...38μg
ビタミンB1...0.04mg
ビタミンB2...0.15mg
ナイアシン...0.1mg
ビタミンB6...0.03mg
ビタミンB12...0.3μg
ビタミンE...0.1mg


ビタミンB群を少しづつ含み、ビタミンB1・ビタミンB2
が比較的豊富であることがわかります。


ビタミンB1は糖からエネルギーを取り出すために必要な
ビタミンで、欠乏症としては脚気が知られています。
日本人には不足しがちなビタミンで、白米や甘いものを
多くとる人、お酒を大量に飲む人にも不足しがちです。
ビタミンB1不足は疲労・イライラも招くので、牛乳や豚肉
・鮭・ゴマなどから積極的にビタミンB1を摂りましょう。


ビタミンB2は主に脂質からエネルギーを作り出すのに必要
なビタミンで、細胞の成長を助け健康な髪や皮膚を作るた
め美容にも欠かせないビタミン
です。ビタミンB2が不足す
ると口内炎がおこることがあります。ビタミンB2は抗酸化
酵素であるグルタチオンの再生にも関わっているので、
間接的に抗酸化力をサポートしています。

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牛乳のミネラルについて

牛乳に含まれているミネラルは以下の通りです
(100g中の量です)


カリウム...150mg
カルシウム...110mg
マグネシウム...10mg
リン...93mg
亜鉛...0.4mg


カリウムを比較的多く含んでいますが、カルシウムも多さが
目立ちます。亜鉛も含まれています。


牛乳は成長段階で飲むことを進められることが多いですが、
これはカルシウムが丈夫な骨や歯を作るのに欠かせないミネ
ラルだからです。大人になってからもカルシウムは骨粗しょ
う症を予防するのに欠かせません。特に女性は30代にカルシ
ウムを蓄えておくことが大事なので、積極的に牛乳を活用し
ましょう。乳糖不耐で牛乳が飲めない人は、チーズならたく
さんカルシウムをとることができます。


カルシウムは骨を丈夫にするだけでなく、神経の興奮を鎮め
てくれるはたらきもあるため、ストレス解消にも欠かせない
栄養素です。カルシウムの吸収にはビタミンDが欠かせないの
で、
ビタミンDの豊富な鮭やサンマ・さば・かれいなどと一緒
にとると理想的です。最近はビタミンDを付加した牛乳も売ら
れているので、そうした牛乳を利用してもよいでしょう。


亜鉛は性ホルモンの強化や免疫力の向上・精神安定など、幅広
いはたらきを持っています。カルシウムを脳に運ぶのをたすけ
るはたらきがあるため、ストレス解消にも大切です。

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