アイスプラントの栄養ガイド

アイスプラントとは

アイスプラントとは、アフリカを原産とする多肉植物で、
サボテンの仲間です。「バラフ」「クリスタルリーフ」
とも呼ばれる野菜で、フランス料理の食材としても用い
られています。

 

アイスプラントは塩味のする野菜で、塩分過多になるの
ではないかという心配があるかもしれませんが、カリウム
が豊富であるため塩分を排出してくれるはたらきがあり
ます。また、栄養素としてはカロテンを豊富に含むほか、
中性脂肪の増加をおさえるミオイノシトール、血糖値を
下げてくれるピニトールなど、他の野菜にはない貴重な
栄養成分を含んでいるため、メタボリックシンドローム
や生活習慣病予防に役立つ野菜として注目されています。

 

アイスプラントはまだ日本では認知度の低い野菜ですが、
現在主に佐賀県で栽培されています。健康志向の高まり
とともに、アイスプラントの注目度はさらにあがるものと
思われます。佐賀県のアイスプラントは、そのプチプチ
とした食感から「プッチーナ」と名づけられているもの
もあります。

アイスプラントのビタミン・ミネラル

アイスプラントに含まれているビタミンは以下の通りです。

βカロテン...926μg
ビタミンC...3㎎
鉄...0.22g
カルシウム...16㎎
亜鉛...0.4㎎
食物繊維...0.9g
カリウム...239㎎

βカロテンが豊富であるほかは、特筆すべき点はありません。
ミネラルも豊富とは言えず、栄養素の供給源としてはそれほど
優れていませんが、生活習慣病をふせぐミオイノシトールや
ピニトールの補給源としてはアイスプラントは貴重です。


βカロテンは抗酸化物としてのはたらきがあり、LDL(悪玉)
コレステロールの酸化を防いでくれる
役割があるので、血管の
健康を守り、動脈硬化予防に役立ちます。また、βカロテンは
体内で必要なだけビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚
や粘膜を丈夫にし、免疫細胞を活性化するので、ウイルスや細
菌からからだを守る力を強化してくれます。


βカロテンは油がないと吸収されにくいので、アイスプラント
を食べる際にはサラダにしてドレッシングをかけるなどの調理
法がよいでしょう。ただし、アイスプラントは塩味がするので、
調味料の量は加減してください。

アイスプラントとミオイノシトール

ミオイノシトールとは、イノシトールの異性体の中で最も
一般的なものです。ミオイノシトールは、脂肪が肝臓に
蓄積するのをふせぎ、脂肪肝を防いでくれるはたらきが知
られています。また、ミオイノシトールはコレステロール
値を下げてくれるはたらきもあるため、コレステロールの
蓄積で血管が狭くなるのを予防し、動脈硬化をふせぎます。


イノシトールはこのような血管の健康を守るはたらきのほか
神経のはたらきを正常に保つ高価も報告されています。
イノシトールはコリンという物質と結合してリン脂質という
神経細胞の膜に含まれる脂質を形成しますが、このリン脂質
が神経の働きを正常に保つはたらきをもっています。

実際、イノシトールはセロトニン不足を原因とするをうつ病
やパニック障害、強迫神経症に有効
であったという研究成果
もあります。


このように脳と血管の双方の健康に役立つミオイノシトール
を含むアイスプラントは、ぜひ積極的に食べたい野菜である
といえます。