ニンジンの栄養ガイド

ニンジンについて

人参はアフガニスタンを原産地とする野菜です。ニンジン
は東洋種と西洋種に分かれていて、東洋種は細長く、西洋
種は太く短いのが特徴です。東洋種は江戸時代初期に日本
に伝わり、甘みが強く煮崩れしにくい特徴があるので、和
風料理に広く用いられてきました。明治時代以降は西洋種
が栽培しやすいこともあって広く普及するようになり、現
在のニンジンの主要な品種となっています。


栄養としてはニンジンにはカロテンが非常に豊富で、1/2
本で1日の必要量が摂れてしまうほどです。ほかにはカリウ
ムやカルシウム・食物繊維やビタミンCも含んでいます。
ニンジンのカロテンは油と一緒にとったほうが吸収率がよく
なるので、ソテーやきんぴら・天ぷらなどの食べ方がおすす
めです。ニンジンは葉の部分も栄養が豊富であり、根の部分
よりもビタミンCやカルシウムを多く含んでいます。


ニンジンにはビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという
酵素が含まれていますが、この酵素は酢を加えたり加熱する
ことで活性を失う
ので、他のビタミンCの豊富な食材と一緒
に調理するときは酵素を止める様な調理法で作るとよいでし
ょう。

ニンジンのビタミンについて

ニンジンに含まれているビタミンは以下の通りです。
(100g中の量です)


βカロテン...9100μg
ビタミンB1...0.05mg
ビタミンB2...0.04mg
ナイアシン...0.7mg
ビタミンB6...0.11mg
葉酸...28μg
ビタミンC...4mg
ビタミンE...0.5mg


カロテンが非常に豊富であるほか、ビタミンC・Eも含
んでいます。


カロテンは活性酸素を消去する力があり、活性酸素に
よるLDLコレステロールの酸化をふせいで動脈硬化を
予防したり、肺がんやすい臓がんどのがんを予防する
力も持っています。カロテンは体内で必要なぶんだけ
ビタミンAにかわります。


ビタミンAは目の健康に関わるビタミンで、鳥目を予防
し、角膜の乾燥や眼精疲労などを防ぎます。また、皮膚
や目、口などの上皮細胞を丈夫にする働きがあり、免疫
力を高めてくれる働きもあります。


βカロテンは油との相性がよく、生のニンジンだと10%
程度の吸収率が、油を使って調理すると50%から70%
にも高くなります。
きんぴらやドレッシングを使ったサ
ラダ、天ぷらや野菜炒めなど、ニンジンを食べるときは
油を使った調理法を工夫しましょう。

ニンジンのミネラルについて

ニンジンに含まれるミネラルは以下の通りです。
(100g中の量です)


カリウム...280mg
カルシウム...28mg
マグネシウム...10mg
リン...25mg
鉄...0.2mg
亜鉛...0.2mg
食物繊維...2.7g


カリウムが豊富で、カルシウムも比較的多く含まれてい
ます。


カルシウムは骨や歯を丈夫にするのに欠かせないミネラ
ルで、骨粗しょう症予防には欠かせません。女性は骨粗
しょう症になることが男性よりも多いですが、30代に
カルシウムを身体に溜めておくことが大事なので、積極
的にとりましょう。ほか、カルシウムには神経の興奮を
鎮めてくれる働きもあり、動脈硬化を防ぐ
効果もありま
す。ニンジン以外ではほうれん草や小松菜・チーズ・牛
乳などに豊富な栄養素です。


カリウムはナトリウムを体外に排泄してくれる働きがあ
るので、塩分の害を打ち消して高血圧を予防してくれる
ほか、むくみを解消する効果もあります。